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子育て

SATOYAMASAGO(vol.3) – 里山保育 : 園児とお散歩

2018.06.27

ではお散歩に出発! 保育士さんに言われなくても、こどもたちは整列をし、みんなに「行ってきます!」の挨拶をします。

保育園を出てすぐ、園の敷地内の塀にへびを発見!別の子は気づいたらトンボを捕まえてました。

さすが里山! 野の生き物でいっぱい。でも、生き物との触れ合いだけじゃないんです。田んぼになっている石垣の補強材でしょうか。パイプをスロープ代わりに使い、滑り降りていきます。所作のひとつひとつが手馴れています。

真砂にはアスレチック施設だってあるんだよ!

そうこうするうちに小学校へ到着。ちょうど休み時間中で、先輩たちがお出迎え。

「君たちも真砂保育園の出身?」

「はい!」

真砂保育園卒の先輩たち

まだ散歩は始まったばかりですが、このペースでこどもたちみんな、ついてこれるんだろうか?とちょっとシンパイになって辺りを見回すと…… 誰にも強制されず、こどもたちそれぞれが自分のペースで自由に行動しています。

わたしは保育士さんとゆっくり散歩するのが好きなの!

続いて散歩コースの途中にある、とあるお宅を訪ねました。毎日こうやって、地区の人のおうちに行き、そのおうちの方々との触れ合いがあります。

「〇〇さん、こんにちは~!」

「あれ?今日はお留守みたい」

ちなみに別のお散歩チームの家庭訪問はこんな感じ。

家庭訪問の次は、「みんなのかだん」へGO!

ここで、ある子が花壇に育っていたイチゴを1つ収穫しました。食べられそうなイチゴはたまたま1個だけだったようです。収穫した子がすぐに食べちゃうのかな?と思ったら、その場でこどもたちだけの会議が始まりました。

1個しかないイチゴをどうやってわけたらいいの?

会議の結論が出ました。みんなで一口ずつかじることにしました!この間、保育士さんは介入していません。こどもたちだけで議論をし、結論を出しました。

一口ずつかじればみんなで食べられるよね!

次に、あるお宅の裏庭にお邪魔しました。そこには鶏小屋が…… わざわざ動物園に行かなくても、ここにはいろいろな動物たちがいます。

みんな興味深々!

同じお庭で、野菜畑にあったペットボトルの風車を発見!

「それなーに?」

「おもちゃだよ!」

なんでもおもちゃになるんです

道すがらにある用水路も、恰好の遊び場。ここでもへびを発見!

保育士さんに言われなくても、危なくないところでじっと観察

用水路から更に歩みを進め、ある男の子が一人だけ別行動を取り始めたのでついていくと・・・

なにやら花を摘んでいます

ふーん……何にするんだろう?! 好きな子にでもあげるのかな?(笑) そうこうするうちに、地域内にあるデイサービス「ひぐらし苑」に到着。

男の子が摘んでいたお花はなんと、おばあちゃんへのプレゼントでした!

おばあちゃんがやっていたジグソーパズルなどを一緒に楽しんだら、そろそろバイバイの時間……

元気でね!また来るね!

まだまだお散歩は終わりません。次は少し高台にある棚田へ向かいました。絶景!

さあ、今日は何をして遊ぼうかな?!

ここは山あり、川あり、滝あり、へびもカエルもいました。

へびとカエルの一騎打ち。もうオトナもこどもも夢中! 「へびさん、まだお腹が空いてるみたいだよ~」

まだまだ遊び続けるこどもたちをしり目に、茫然自失のオトナたち……

楽しいひと時もそろそろ終わりを迎え、そろそろ帰る時間になりました。

誰が一番に帰れるか競争だー!

帰りはこっちの方が近道だよ!

とはいえ、すぐには帰りたくない、こどもにはこどもの事情があるんだよね……

もうオトナの方がへとへと・・・

帰ったら、お手洗いと今日のお散歩の報告です

こんなにこどもたちがのびのび、自主的・自律的に過ごせるのが、里山保育を日々実践する真砂保育園の魅力であり、真砂地区の底力だと痛感しました。

園児の皆さん、保育士さん、そして今回里山保育の見学の機会をくださった本田園長、
どうもありがとうございました!