「真砂のとうふ」新商品
「浜田の海からの恵み」2020年5月中旬販売開始
商品説明
山(有限会社 真砂@益田市)と海(浜田の海で生活する会@浜田市)が共同開発した島根産100%の豆腐です。従来の豆腐よりも柔らかく、より豆の香りが際立った自信作です!
そして私たち島根県立大学の大学生、チーム名「mose! 島根県立大学真砂のとうふを広め隊」も、この共同開発に携わらせていただきました!このチーム名は、山(mountain)と海(sea)を繋ぐお手伝いがしたいという思いからそれぞれの単語の頭文字を繋いでできたものです。
従来の真砂のとうふとの違いについて
従来、「真砂のとうふ」に使われていた長崎県五島灘の苦汁に代わり、島根県浜田市産の苦汁を使用しています。この苦汁は島根県浜田市の海の安全を守る「浜田の海で生活する会」の方々が「浜守の藻塩」を作る際にできるものです。
この海から出来る苦汁は自然的で
豆腐を作る目的としては使用することが難しい
これを使用することにより、「真砂のとうふ」が島根産100%に!より地域への愛情を感じることができる豆腐となっています。
山と海の歴史的な繫がり
私たち「mose! 島根県立大学真砂のとうふを広めた隊」は、この共同開発を通し、私たちの大学がある浜田市と、「真砂」のみなさんが大切にしておられる益田市を繋げ、双方の地域課題を解決する手助けしたいという思いからこの活動をスタートしました。
その中で私たちは、「浜田の海で生活する会」という団体のみなさんが、浜田の海の海水を使って「浜守の藻塩」を作っておられ、また、そのときにできる苦汁を捨てているという事実を知りました。そこで、「真砂」のみなさんに「真砂のとうふ」を作る際にこの苦汁を使っていただくことで浜田市と益田市、海と山を繋げたいと考えました。
また、この活動を行う中で、これらの地域の歴史的な繫がりについて調べてみたところ、真砂地区と、浜田市の瀬戸ヶ島という地域には、「厳島神社」という共通点があり、交流が行われ、繋がっていたことを知りました。
私たちは、歴史的に繋がりがあったこの浜田市と益田市の繋がりを改めて結び、島根県西部のこの2つの地域が連携することで地域課題を解決する糸口を見つけることを目指しています。
有限会社 真砂(まさご)
所在地 | 〒698-0411 島根県益田市波田町イ753-1 |
商品 | ■店舗販売 ・真砂のとうふ ・岩豆腐の燻製 ■通信販売 ・真砂のとうふ4種セット ・真砂のとうふ詰め合わせ |
地域との連携 | ・原材料の仕入れ ・地産地消を推進する企業と連携した食育 ・出前体験 |
@masagonotofu ( Kenro iwai / Tofuman) |
「真砂のとうふ」について
「真砂」では、直火釜炊きという、大きな釜ですりつぶした大豆を直火で煮る製方を採用しています。釜の中で大豆の成分が若干焦げることにより、昔ながらの豆腐に特徴的な香りがし、ご年配の方々からは懐かしいと言われています。これが「真砂のとうふ」の最大の特長であり、昔から続くこだわりです。
この製法は、作業効率が悪く掃除も大変で、たくさんの豆腐を造るには適してなく、また、機械化が進んだためこのタイプの釜を使用する企業が減少していきました。しかし、「真砂」では伝統的な製法として今も取り組んでいます。企業の規模としては小さいですが、この製法にこだわることを強みとしています。
また、豆腐は、使用される大豆の品質や製造当日の気温などの環境が出来上がりに影響を与えていて、水分や凝固剤の分量、加熱時間等はその都度適当に調整していく必要があります。「真砂」では、それら分量や時間等を量らず、職人の知識と技術によって少しずつ調整しながら、おいしい豆腐が出来上がるように努めています。
つまり!「真砂のとうふ」は職人の長く積み上げられてきた経験によって
培われた知識・技術の結晶なのです。
「真砂のとうふ」に使われている原材料
①島根県益田市・大田市・斐川町の大豆
これらの生産量は天候によって左右されるため、
リスク分散の目的で島根県内の益田市外のものも使用している。
②真砂地区の水真砂地区には日晩山(ひぐらしやま・旧益田市最高峰743.5m)の伏流水が豊富で
真砂地区には地区名の由来にもなった真砂土も多く、ゆえに水質はきれい
③長崎県五島灘の海水から造られた苦汁(にがり)
昔から真砂の各家庭で造られていた「おばあちゃん」の豆腐の質感になる苦汁を採用
「真砂」の課題
「真砂」の課題としては、まず、人手不足があげられます。加えて豆腐作りには、長期的に積み立てられた経験による知識と技術で、その都度分量などを変える必要があるため、これらの技術の後継が難しく、事業承継も問題となっています。そのため、「真砂」では特に、「真砂のとうふ」の製造方法に共感して、働きたいと考えてくれる方を募集しています。対策として、「真砂」では、U・Iターンを利用して人材確保に努め、真砂の地域をそれらの人々の出入り自由な場所となるような環境整備を進めています。
また、「真砂のとうふ」の流通は会社が中山間地域に位置するため、益田市に展開するだけですでに相当な費用がかかっています。加えて、益田市圏域の人口減少による顧客減少も顕在化しつつあり、他地域のマーケットへの展開も考えなくてはなりません。そのためには賞味期限を長くするための製造方法や、流通可能な新商品なども検討すべきではと考えます。
いずれにしても今後は、豆腐を愛する方々に「高くても買ってもらえる」くらいの商品を作っていく必要があると考えます。「真砂」ならではの特徴やストーリーを活かし、従来の益田市圏域と他地域のマーケットに応じた展開や商品づくりが益々期待されます。