「天気だったら田んぼか畑にでる。生きがいでしょうかね」
と話すのは、農家を営む斎藤菊代さんだ。
花柄のズボンで、草の根をかき分けて畑仕事する。
最近は膝も腰も痛んで、畑仕事は大変らしい。
「これすらできなくなったらどうしよう」という気持ちから、晴れていたら草の一本でも抜きに行く。
「年を気にしとったらなんにもできんからね。畑さ行ったら気が済むの」と話す。
「まあ、最近しょっちゅう座ってるけど」と付け足した。
畑で育った野菜や果物をおすそ分けしてくれた。
「カラスとかが糞で運んできたんでしょうね?勝手に生えたの」。