皆から「しゅうちゃん」と呼ばれる三谷秀一さんは、生まれて六十年ずっと真砂。
大人になっても「若者は遊びながら楽しまなきゃいけん、」と花火の打ち上げや、
子どもたちを集めて鮎釣りをしている。
子どもの頃の夏の遊びは、川の水をせき止めること。
中学生のお兄さんやお姉さんに教えてもらいながら、田んぼの藁の束を積み重ねて防波堤をつくるのだ。
みんなで人の家のミカンをもいで食べることもあった。
「大きくなったらフツウの大人になったけどねぇ。」
そして、また自分も年下を連れて遊びに向かう。
「『何時になったらあそこの川に遊びに行こうかーっ!』ってカンジでね」。